研究(者・職)は一見格好よく聞こえは良いが、実際は泥臭い!! 常に失敗の連続であり、思う通りの結果を得ることは稀である。ノーベル賞を受賞したような研究者でも皆同じであり、予期せぬ結果からおおくの新発見がされてきた。
本書は、「研究開始の発想」「研究遂行上の苦労」「セレンディピティ」「失敗の教訓」さらには「発見の感動」「成功の喜び」など、著名化学者の生々しい体験や日頃の思いを比較的短い文章で読みやすく書かれている。
これから研究室に所属する1年生‐3年生には研究に打ち込むことの楽しさを、日々研究室で研究に打ち込んでいる4年生・大学院生には先人達が苦労の末に見つけた感動を、感じる事が出来る一冊である。
(物質応用化学科 青山忠)