本書は3部構成となっています。
第一部では、建築家の槇文彦氏とランドスケープアーキテクトの三谷徹氏が、共同作品を通して互いのデザイン意図や思考を掘り下げます。建築家とランドスケープアーキテクト、それぞれの目線の違いや共通点が垣間見え、その議論は専門領域にとどまらず、「場づくり」という広く普遍的なデザイン論へと発展していきます。
第二部では、土木設計家の篠原修氏、ランドスケープアーキテクトのデイビッド・バック氏、アートディレクターの北川フラム氏をそれぞれゲストに迎えた鼎談が展開されます。
・「土木は自己完結しない」
・「自然を経験することは、基本的に孤独な経験だということ」
・「時間軸を取り入れた記譜法があれば、新しいランドスケープのデザインを生むと確信する」
・「匂いもしなければ触れることもない(中略)そういう中でのやりとりでしか都市を見なくなるとちょっと問題です」
このように示唆に富む言葉が次々と飛び出します。専門分野によって「場」への視座がどう異なるのかが、対話によって深く掘り下げられていきます。
第三部では、槇氏との共同作品における、三谷氏の具体的なデザインの挑戦が紐解かれます。地面への眼差しや自然現象を取り入れる手法など、ランドスケープならではの思考の深さに触れることができます。
建築とランドスケープは別々にデザインされるものではなく、「場」として一体であること。本書を通じ、お二人の思考からその本質を感じ取れるでしょう。建築、ランドスケープに関心のある方はもちろん、広く「場づくり」を学ぶすべての学生におすすめの一冊です。対話形式で臨場感にあふれ、大変読みやすいため、ぜひ一度手に取ってみてください。

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(駿:518.8|| Ma34 船:518.8||B )
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