おすすめの本

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☆おすすめの本☆ 歯痛の文化史 古代エジプトからハリウッドまで 
  ジェイムズ・ウィンブランド著  推薦者:伴周一(一般教育)

なにより現代の歯科医療に感謝!これにつきます.
最高に笑えます.詐欺・嘘・インチキ満載!ホラーより恐ろしい!みんな騙された!それだけみんな昔から痛かった!痛快に痛い!超オススメの歯痛の歴史.
古代エジプトから近代までかわらず,怪しい人たちが人々をだましてだましてだましまくっています.ペテン師,偽医者,いんちき医者,いんちき療法士,山師,やぶ医者,香具師,いかさま医師,医者まがいなどなど,これらの呼び名は医師医療史の全編にわたって木霊しています.歯の治療というより抜歯・歯抜きショーでお客をあつめて,危険な方法で次々と歯を抜いていきます.だまされただけでは済みません.死にます.歯抜き屋や床屋外科が悪い意味で大活躍していました.「中世をつうじて,床屋外科や歯抜き屋などの当時の歯科施術者による殺傷率は,訓練を積んで重装備した戦闘部隊も顔負けの高さだった.」しゃれになりません.恐ろしいです.
各国の「歯痛事情・治療事情」の豊かな?個性や伝説にも注目です.馬に乗ったまま,歯を抜いて治療する強者もいたようです.
もう一つ,痛みに対してはやはり麻酔の話題ですが,こちらの歴史も超ヤバイ!麻酔?麻薬?毒?迷信?よく言えば痛みをどうにかしようとさまざまな試みが「根拠も無く」行われてきました.やられたほうはたまりません.
放射線利用も含めて,ありとあらゆるブラック案件ブラック歴史を堪能できます.是非読んでみてください!現代の歯科医療に本当に感謝です.いやぁ~マジで.

 

朝日選書<br> 歯痛の文化史―古代エジプトからハリウッドまで

 

図書館ではこの図書を所蔵
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