おすすめの本

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☆おすすめの本☆ 社会物理学 -モデルでひもとく社会の構造とダイナミクス-
  小田垣孝、佐野幸恵、山崎義弘、山本健 著  推薦者:伴周一(一般教育)

本当に「今まさにHOTな分野」!興味深い内容でたいへん面白い書籍です。数学的にかなり踏込んでいてなかなか大変ですが,その分ほんとうに面白いです。さあみなさん是非読んで勉強してみましょう!
さて社会物理学とは何でしょうか?「社会をその構成要素である個人の集団系とみなし,個々の要素を解析するだけでは捉えられない系全体としての挙動,構造を主に統計物理学の視点から明らかにすることである.」(序文 iv)と書かれています。世に起きている現象を物理学的視点(単に数値の一致を求めるのではなく)でメカニズムとして適合する手法で分析しています。とても面白い分野です。うわさの伝播や感染拡大など流行のダイナミズムを物理現象として数学的に分析し,的確な結果が得られています。「実に面白い!」と誰かが言ったとか言わなかったとか?
この書籍では「この分野の初学者の教科書」としてまとめられたと書かれていますが,かなり本格的な専門書です。ウチだと物理学科・応用情報工学科・数学科・まちづくり工学科などの学部3年~M1の子たちに是非読んでほしい(かな?)。数学的な補足や現象・手法・用語のフォローとしての付録が充実しているため,とてもわかりやすく,またよく整理されてまとまっています。確率統計をある程度学んだ人には,本当に興味深い一冊となるでしょう。すこし時間をかけてゼミなどやるととても面白いと思います。本当に面白い内容で個人的には5、6、7章が超オススメ。
しかしこれが教科書だと学生は大変ですね!勉強になるよ~覚悟しとき!いきなり数学のハードルがちょっと厳しいという人には参考文献にある「一般向け書物(p.312)」を一読してもらうといいと思います。こちらも面白かったので一緒におすすめします。
是非どうぞ

社会物理学―モデルでひもとく社会の構造とダイナミクス

図書館ではこの図書を所蔵
駿:361.16 ||sh12   船:629.033||Z

※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。
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