おすすめの本

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☆おすすめの本☆ 熱学思想の史的展開 熱とエントロピー 1~3 山本義隆著 / 推薦者:中根昌克(航空宇宙工学科)

 もともとは1986年に出版された本で、それが20年の月日を経て文庫化されたもの。大幅に加筆・訂正されているそうです。

 内容としては、熱とエネルギに関する概念がどのように紆余曲折しながら(?)発展していったかを追っている。文庫サイズなので、小説を読むように読んでいっても、それなりに楽しめる。(もしかしたら、現代の熱力学を知っている人なら1巻あたりはあまり面白くなく、2巻の最後~3巻目で一気に面白くなるかもしれない。)

 物理学科などで、熱力学や統計力学などをちゃんと勉強した人だと、どうして今の概念が熟成されていったかが良く分かり、熱とエネルギの分野の理解が深まるでしょう。

 さらっと読むなら小説のように楽しめ、ちゃんと読むとものすごく勉強になる。そんな3冊です。

※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。クリックすると紀伊國屋書店BookWebページが開きます

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