おすすめの本

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☆おすすめの本☆ 思考の整理学 外山滋比古著 / 推薦者:河合晴香(建築学科)

 研究に着手してしばらくたつと、自らの思考が乱立して収集がつかなくなる。という経験をした学生に是非読んでいただきたい一冊である。私自身、修士論文を書いている最中にまさにタイトルを読んだ瞬間に手に取ったものである。
 自らの思考を論理的に組み立てるというのは、繰り返し訓練すればきっと出来るようになるものだろう。早く走るためには日々ランニングや筋力トレーニングが必要であるように、論理的思考にも筋力トレーニングが必要なようである。この本はいわゆる思考の筋トレ部分綴っている。あとがきに「自分はどういう考え方をしているのか、ということを意識するには、ほかの人の型に触れるのが有効である。」とあるように、この本の通りに行えば思考が整理できるわけではないと思うが、時には自分のくせを客観的に見直すために他の人のやり方を盗む・真似ることも必要だろう。
 私がこの本から真似たことは「とにかく書く」という項の内容である。あれこれ考えているだけではなく、まずは声に出す、紙に書くなどアウトプットをしながら分からないところを明確にすることが考えるための第一歩なのかもしれない。


※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。クリックするとBookWebページが開きます

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