
家に帰ったら電気を付ける。これが日常であり、昼夜問わず明るい生活はいまや当たり前である。しかし、LEDの無い時代、蛍光灯の無い時代、電球の無い時代、日常の世界はどのように見えたのだろうか。最先端を追い求めるのもいいが、過去に立ち返って物を見ると目からうろこの発見があるのかもしれない。
戦前期、急速に電気が浸透していき、明るさを求めていく時代に、便利さに反して失われていく感覚を訴えている。暗がりの中で食べる羊羹・黒漆の中の汁物、一度体験してみてはいかがか。
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