おすすめの本

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☆おすすめの本☆ものがわかるということ  養老孟司著
 推薦者:梅村靖弘(土木工学科)

 本書の著者は,平成で一番売れた新書「バカの壁」(450万部)を執筆した養老孟司先生です。先生は,東京大学医学部で永年教鞭をとってこられた解剖学者です。先生のライフワークは,虫取りとその標本作りであり,そこで考えた独特なものの見方,考え方を数多く本にされてきています。現代は,高度な情報化社会となり,人工知能(AI)が人に代わりさまざまな知覚や知性を人工的に再現できる社会に突入しました。養老先生は,情報が優先し,数値・記号のほうがリアリティを持ち,身体性がないがしろにされてしまう社会を「脳化社会」と定義され警鐘を鳴らされています。本書は,「ものがわかるという」認知(理解・判断・論理などの知的機能)はどういうことなのかを養老流に考ええたものです。私たち理工系の人間は,常に「わかる」を追求していますが,知らぬ間に数字だけが,独り歩きして事実に置き換えられていることに気づかないままになる恐れがあります。是非,本書を通じて,「ものがわかるということ」を再考してみてください。

ものがわかるということ

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駿:914.6||Y84  船:914.6||Y84 )
※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。
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