おすすめの本

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☆おすすめの本☆こころが晴れるノート 大野裕著 
 推薦者:宇於﨑勝也(建築学科)

普段生活していると気持ちが「重く」なることは誰でもありますよね。しかし、気持ちは考え方に影響されることを認識しているでしょうか。同じ体験をしても、それをどのように捉えるか(認知の仕方)で、そのときに感じる気持ちはずいぶん違ってきます。さらにそれを受けて身体の反応や行動も違ってきます。私たちは自分で作り出した世界を生きて一喜一憂しているところがあるのです(本書pp.9~10)。
ストレスが溜まって気持ちが重くなっているとき、私たちは自分と周囲、将来に対して悲観的になっています。そんなとき、ちょっと立ち止まって問題を見つめなおし、解決のためのドアを押したり引いたりすることで違った解決方法が見えてきます。その際に役立つのが「認知療法」と呼ばれる自分自身で行うカウンセリングです(本書pp.11~12)。
認知療法は、ストレスに直面したときに頭に浮かんだ「考えやイメージ」の流れに注目し、考え方を少し変えて現実に目を向けることで、気持ちが少し楽になります。そうすると、もっと自分らしく生きられる可能性が出てきます。この流れをつかむためには、まず自分の中の「考えやイメージ」を見つけ出すことが重要で、激しい感情が湧いたときに、頭の中に浮かんだ「考えやイメージ」に目を向けることで、自分らしさを取り戻すコツを身に付けることができます(本書pp.13~14)。
考え方を変えるだけで気持ちが楽になるのです。人は簡単には変われませんが、「考え方」は変えることができます。しかし、すぐには変えることはできません。訓練が必要です。
本書はこの練習を重ねるためのワークブックです。本書の流れに沿って自分の気持ち、考え、イメージを整理して、気持ちを楽にする方法を身に付けませんか。ストレスに悩んでいるあなたにお勧めの1冊です。
なお、本書は令和5年度第2回教職員向け学生理解講座(11月7日開催)における佐藤久留美先生(日本大学本部派遣カウンセラー、臨床心理士、公認心理師)による「認知行動療法を活かした教員のセルフケア」において参考文献として紹介された図書です。

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

図書館ではこの図書を所蔵
(駿:493.72||O67  船:493.72||Ko )

※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。
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