話題の本です。芥川賞受賞の又吉直樹氏と、人気絵本作家のヨシタケシンスケ氏による小説？です。
高齢で目がほとんど見えなくなった、本好きの王様に命ぜられ、２人の男が世界中から１年かけて『めずらしい本』の話を集め、帰国した２人は13夜にわたって代わる代わる王様に語って聞かせます。１夜に数冊の話をすることもあれば、１冊の内容を詳しく話す夜もあります。これらの話に王様は満足して亡くなります。
又吉氏は文章で、ヨシタケ氏は挿絵と手書きの文章で、『めずらしい本』の話を「その本は」という書き出しで語ります。192ページもある本ですが、１時間ほどで読み終わります。本書には目次がありません。執筆に関して「はじめに」や「おわりに」で語られることもありません。コロナ禍において、２人がどのようにして協同作業を行ったのかは、本書を紹介する公式Twitterなどを参照してください。
本を読むのが苦手という方でも気軽に手にすることができ、また、そんなに「めずらしい本」があるのなら、ぜひ読んでみたいと思わせてくれるおすすめの1冊です。

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（駿：913.6 ||Ma71  船：913.6||Ma71）

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