おすすめの本

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☆おすすめの本☆ アフガニスタン現代史 内藤陽介 著 推薦者:伴 周一(一般教育)

アフガニスタンこの地はイラン・パキスタン・中華人民共和国・タジキスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタンに接する完全な内陸国。河川は少なく、カブール川(インダス川に合流)以外はすべて内陸河川で海に注ぐことなく砂漠に消えていく。砂漠と山岳の厳しい環境でありながら、さまざまな国々が関わる・関わらざるを得なかった、政治・経済・物流・文化の要所。そこで繰り広げられた歴史はまさに混沌、そして取り巻く全ては混沌に進みたくさんの人が死んでいます。これが世界の標準なのでしょうか?これらはすべて遙か昔のではなく、近代から現代・今の出来事です。この書籍ではこの出来事・歴史を切手やはがき、そして郵便という情報資材を活用しながら詳細に解説しています。是非読んでみてください。超オススメです。膨大な周辺情報が掲載されていて、これがいかに大事であるかわかると思います。
さて、この地で人を生かすことに奔走した日本人中村哲医師は多くの医療活動に従事しながら、「医者がいなくても生きられるが、水なくては生きられない」(P.348下段)と約1600もの井戸掘削や25km以上の用水路マルワリードを作り上げた。中村医師は2019年12月4日ジャララバードで銃殺されて殉職されたことは有名で、追悼切手が発行される運びになりました。人の生に尽力した人物が紛争による死という対比が重くのしかかります。なおその当時のガニー政権の崩壊でこの追悼切手は???是非お読みください。またしても混沌が。
とてもおもしろい一冊で、読み応えあります。是非読んでみてください。オススメ本です。

アフガニスタン現代史

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駿:227.1||N29   船:227.1 || A

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