著者は京都大学医学部精神病理学教授。「正常」とは絶対的なものではなく,社会の多数に形成されたコンセンサスである。ところが,統合失調症患者にとっての「正常」は社会にとっての「異常」に他ならない。そして社会は「異常」を排除する傾向を強く有している。われわれの「常識」というものがいかに危うい前提に成り立っているかをまざまざと見せつけ,広く物事を相対的に捉える視点が得られる一冊。
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(駿:493.7 ||Ki39 ,船:493.7||I )
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