丸谷才一と山崎正和が日本の8都市について,ユーモアを交えながら対談を展開する.地形,文化や風俗,その土地で生まれた文学作品に至るまで…何層にも積み重なった歴史のみならず,多面的に各々のまちが語られる.二人の博識ぶりには驚嘆の一言.
対談ではチクッと,そのまちの気になるところも指摘する.それは,本書が出版された約30年前から未だ解決されていない問題点であったりもする.
理論だけでは語ることができない“まち”.その読み解き方のヒントを与えてくれる名著である.是非,一度読んでみてほしい.
図書館ではこの単行書を所蔵
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