おすすめの本

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☆おすすめの本☆ 「土地と財産」で読み解く日本史 大村大次郎著 / 推薦者:宇於﨑勝也(建築学科)

「徳川家康は“史上最大の資産家”だった」,これは本書第8章の章題です。日本には大財閥と呼ばれる名家がありましたし,そもそも万世一系の皇室の方が資産家なのでは?などいろいろ考えられますよね。しかし,史実をわが国の「土地」の所有と利用の観点から見直すと面白いことがたくさん出てきます。
本書では古代日本の土地の管理制度からはじまり,バブル経済を経て今日まで,さまざまなエポックについて土地の所有・利用の視点から語られています。日本史の好きな人にも,中学時代に少し習っただけの人にも「そうだったのか」と思わずつぶやかせるでしょう。
その時々の土地の扱われ方が今日とは大きく異なることを知っていれば,時代劇を見るときに,歴史小説を読むときに,踏み込んだ理解ができると思います。常識として知っておいて損はない,おすすめの1冊です。

図書館ではこの単行書を所蔵
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