おすすめの本

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☆おすすめの本☆ずる 嘘とごまかしの行動経済学 ダン・アリエリー 著
 推薦者:伴周一(一般教育)

 これは超面白い!これこれ!同じ同じ!超共感です。いつも私が思っている事がドハマリで書かれています。ぜひ皆さんにも読んでほしい一冊です。読むことで、自分や他者の行動に対する見方が変わるかもしれません。
脳は利益とリスクをどう捉えている?ごまかそうとごまかそうと常に脳は狙ってアンテナを張り巡らせています。もしかしたら快楽物質でも出ているのでしょうか?そうそう!私はズルなんてしたいと思っていないのに,脳がどうしてもしたいって言うからズルしちゃうのよ!だから私のせいじゃないの?そんなあなた(私)!この本を読んで少しだけ真剣にズルや不正に向き合ってみましょう
 本書では、ズルや不正のメカニズムに迫るために行われた数多くの実験が紹介されています。その結果は非常に興味深いものばかりです。感情、知能、環境、プロセスなど、ズルや不正にどんな役割を果たしているのか、どれほどの影響を及ぼしているのかが明らかになります。どれだけ不正に役立ち・貢献しているか(そっちですか?)とてもよくわかります。ちょいズル、ついでズル、せっかくだからズル!さまざま蔓延しています。そうなんです、罪悪感が抑えられ、簡単に言い訳できる状況だと、ズルをする気持ちがどんどん膨らんでいき、脳内を埋め尽くしてしまいます。怖いですよね!特に「ちょっとしたズル」が厄介で、これに対抗するためのコストは非常に高くつきます。また,「偽ブランドを身につけることで,不正を行うハードルが下がる現象」や「一度人やものにいらだちを感じると、反道徳的行動を正当化し,不正を行うハードルが下がる現象」など,ともすると周りから不正やズルを簡単に誘引されてしまう実は恐ろしい実験結果も書かれています。感染症としての不正行為にも注目です。サラミ・スライス戦略のように少しずつ少しずつあなたをまわりを蝕んでいきます。「授業中のごまかし感染」という節がありますが、ここではどこかで聴いたような?みんなのことが書いてあります。ズルを誘引し・ズルをすればするほど、トレーニングになるようになり結果的に成功へ導く!なんて都合の良いことがあれば良いのですが(そんなことは書いてありません!)。
 それでは、ズルのメカニズムを理解して、「ずる」をマスターしてみましょう!…え?え?待って、それは違う!
 最後に一言。「お天道様はちゃんと見ているよ!」

ずる―嘘とごまかしの行動経済学

図書館ではこの図書を所蔵
駿:331||A71   船:331||Z
※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。
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