おもしろくて素晴らしい一冊！脊椎動物が獲得したFGF23とクロトー遺伝子の見事なリン管理システム、このメカニズムと現実の制御が詳しくわかりやすく解説されています。リンの大切さと危うさがよく分かります。そしてリン酸カルシウム＝骨との上手で丁寧な付き合い方がいかに大事であるかわかります。怖いですね！やばいですね！キャッチせよFGF23からの警告といったところでしょうか？！「リンの老化との関わり合い」や「リンの取り方捨て方残し方」は必見です。

さてリンはどうやって身体に取り込んでいるのでしょうか？もちろん食べ物からとなりますが、食べ物の中のリンの量だけが問題ではなく、身体への吸収の仕方の違いが重要ポイントとなります。この部分は是非是非この本で読んでいただきたいと思います。ついでに「食品添加物の曖昧表記に御用心！」これを頭においておいてください。超面白いので是非どうぞ。

さらに宇宙生活では重力が無い（もしくは弱い）ことから骨を維持する必要が極めて弱くなります。すると身体はさっそく無駄な骨の維持をやめ、リン酸カルシウムの排出量が増え始めます。結果的にリン排出が大幅に増加していきます。その割合は地上の１０倍！宇宙生活では気を付けないと老化の進みがシャレになりません。「重力に魂を縛られている人々だ！」ってシャアに言われてもみなさんご心配なく、相手は通常の３倍どころか地上の１０倍で老けていきますから！

なお著者は、この内容をテーマにしてYouTubeホリエモンチャンネルに出演しています。

今から自分の身体のためにできる事や知って向きあえる事ばかりの必読＆オススメの一冊です。是非どうぞ。

図書館ではこの図書を所蔵
（駿：491.348 ||Ku71  船：491.348||J）

※表紙画像は紀伊國屋書店BookWebから提供されています。
こちらをクリックすると紀伊國屋書店BookWebページが開きます。