「カプレカ数」、「四平方の定理」。はっきり言って初めて聞きました。高校時代に理系を選んで以降、物理や数学には結構親しんできたと思っていましたが、本書でまだまだ知らないことがあり、その一端を見せてもらうことができました。
本書の半分は私に言わせればふざけています。数学の先生がお読みになると怒り出すかもしれません。しかし、面倒な計算式が見方を変えることで単純な計算式で示すことができることを紹介したり、美しい数列を生み出す技を紹介したりと、納得できる指摘もあって、とてもよい頭の体操になりました。詳しい証明は省いて短い単元でまとめているのも読みやすくていいです。
全５章100のトピックスのうち、個人的には第４章「ガチで使える数学の話」と第５章「知っているとちょっと自慢できる数学雑学」がナルホドと感心させられました。数学は社会において実務を担保する基礎的な素養と考えていましたが、人に話したくなる雑学的なものもあることが分かりました。なかにはデートや愛の告白に使えそうなネタもあります。勝手に使っても一般的な数式には著作権がないので問題ないでしょう。ぜひ活用を。

図書館ではこの単行書を所蔵
（駿：410.4||N 77、船：410.4||W）

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